ザ・俺

または本物。

独自ドメインのメールアドレスどうするか問題

メールアドレスは2つの部分からなる。 @ の前の部分である local part と @ の後の部分である domain だ。

ドメインとはメール以外でも web サイトやら何やらで使われる、あのドメインである。

適切な手続と設定を行うことで、メールのドメイン部分には自分の持っているドメインを使うことができる。 たとえば john-doe.example.com の所有者は {ここに好きな名前}@john-doe.example.com のメールアドレスを作成できる。

ドメイン部分に名前やハンドルネームが入っている場合、個人を代表するメールアドレス (あるいは類似する形式の任意の ID) において local part である {ここに好きな名前} の部分をどうするかが問題になる。

2つの流派

これには大きく2つの流派があり、ひとつは重複しても良いから名前を使う流派、もうひとつは me を使う流派である。 前者はたとえば [email protected] とか [email protected] 、後者は [email protected] のようにするということだ。

言うまでもなく、前者は冗長である。 これが実名風であれば分割してドメインと local part に異なるものを使うこともできようが、名前を分割したくないハンドルネームのようなものではそれは難しい。 また分割可能であっても、ドメイン中の名前を不完全にするとメール以外の用途 (たとえば web サイト) で使いづらくなる。

後者 (me@〜) もそれはそれで、利用者に違和感を抱かせる。 メールアドレスを使うとき、所有者以外の他人は他のものや人からそのアドレスの所有者を区別、識別するために利用するのである。 me@〜 はつまり「 me を名乗る人」ということになり、また他人からすると「自分ではないのに me という名前で呼ばせる人」ということになってしまう。 実害はこれといってないが、おかしな感じは拭えない。 (「私のことは『私さん』と呼んでください」などという人は普通見たことがないだろう。)

その意味では you@〜 の方がまだマシだが、これはこれで所有者本人や第三者から見て自然でない。 なんにせよ人称代名詞では文脈を問わず自然にすることは難しいだろう。

解決策

the

そこで提案したい第三の選択肢が、 local part に the を使うことである。 [email protected] のようにしようということだ。 ネイティブ話者からすると違和感はあるかもしれないが、 me よりはマシだろう。

形容詞

さらに別の手として、形容詞を使うことも考えられる。 どのような形容詞を選ぶかでセンスは問われるが、困ったら「本物」であることを表明する形容詞を使って逃げられるのでどうとでもなろう。

たとえば某青かったり赤かったりする CPU ベンダーを真似するなら genuine@ とか authentic@ とか。

あるいは第45代某国大統領を参考にするなら real@ とか。

おわりに

“本物” になろう。